人事向け転職エージェント&サイトおすすめ9選!注意点や選択基準も詳しく解説

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人事の仕事には大きなやりがいがあります。

人事職への転職経験がある48人に、「人事職のやりがい」について質問したところ、以下のような声が集まりました。

人事職のやりがいアンケート

最も多かったのは「自分が採用した人の活躍が見える(10人)」でした。

「頼りにされる・感謝される(8人)」「多くの人と関われる(7人)」といった声も多く、人との関わりや影響力をやりがいに感じている人が多いとわかります。

一方で、やりがいがあるからこそ悩みも多く、転職を考える人も少なくありません。

  • 少人数の人事部門で多岐にわたる業務を担当し、常に時間に追われて疲弊している
  • 経営危機や業績悪化時に人員削減の実行役を担わされる精神的負担が大きい
  • 経営層と従業員の間に立つ板挟み状態が続き、どちらからも十分な理解を得られない

上記のような改善が難しい環境に悩み、転職を視野に入れる人も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、人事向け転職エージェント&サイトの活用です。

人事職に詳しいキャリアアドバイザーに相談したり、求人をチェックしたりすることで、自分の市場価値を知るきっかけや、前向きな決断の後押しにもなります。

当記事では、人事向け転職エージェント&サイトおすすめ9選をご紹介。

さらに業務別・業界別におすすめのサービスもピックアップしました。

人事として新たなキャリアや環境を検討している人は、ぜひ記事を参考にしてみてください。

【調査概要】

  • 調査対象:人事職への転職経験がある人
  • 調査期間:2025年8月4日~6日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:48人

目次

人事向け転職エージェント&サイトおすすめ9選!各社の特徴も紹介

人事向け転職エージェント&サイトおすすめ9選を紹介します。

各社の特徴も詳しく紹介しているので、ぜひ役立ててみてください。

【MS-Japan】人事経験を強みに専門性の高い支援を受けたい人におすすめ

■MS-Japanのおすすめポイント

  • 人事職の知識と市場動向を熟知したアドバイザー在籍
  • 管理部門に特化した転職エージェント
  • 圧倒的な非公開求人数と充実した転職支援

MS-Japanは人事経験を強みに、専門性の高い支援を受けたい人におすすめします。

35年間(※)にわたり管理部門専門の転職支援に特化してきた実績があり、人事領域を熟知したキャリアアドバイザーが、キャリアビジョンに合った転職をサポートしてくるからです。

90%以上(※)が非公開求人で、一般の求人サイトでは見つけにくい、経験・スキルに合った優良企業の人事ポジションに出会える可能性も高いでしょう。

人事部門の転職では国内トップクラスのシェアと登録者数を誇っており、利用者の90%(※)以上が「次回も利用したい」と回答するほど、満足度が高いのも魅力の一つ。

人事キャリアの可能性を広げたい人は、MS-Japanに転職活動をサポートしてもらうといいでしょう。

運営会社 株式会社MS-Japan
公式サイト https://www.jmsc.co.jp/
対応エリア 全国、海外
対応業種 経理・財務、人事・総務、法務・知的財産、経営企画・内部監査、広報・IR・マーケ・購買、秘書・オフィスワーク、会計事務所・監査法人、法律・特許事務所、社会保険労務士事務所、コンサルティング、役員、金融、その他
スカウトサービスの有無

MS-Japanを確認する

※「MS-Japan」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【WARCエージェント】人事で年収アップ転職を目指したい人におすすめ

■WARCエージェントのおすすめポイント

  • CHROの転職にも対応
  • 転職者は平均年収150万円アップを実現(※)
  • バリエーション豊かな企業と多数取引している

WARCエージェントは、人事で年収アップ転職を目指したい人におすすめします。

転職成功者は平均で年収150万円アップを実現しており、98%のサービス利用者が「転職相談して良かった」と評価しているからです。(※)

大手上場企業からスタートアップまで幅広い企業とのネットワークがあり、IPO準備中のベンチャー企業500社を含む、ハイクラス求人企業1,100社超の求人を保有。(※)

高年収案件を紹介してもらいやすいのも特徴です。

また、CHRO・人事領域に特化した専門性の高いキャリアパートナーは、企業ごとの管理部門の違いを詳細に把握し、質の高いマッチングを実現しています。

年収交渉にも対応してくれるので、待遇重視の人事転職を目指す人は、ぜひWARCエージェントを活用してみてください。

運営会社 株式会社WARC
公式サイト https://agent.warc.jp/
対応エリア 全国
対応業種 非公開
スカウトサービスの有無

WARCエージェントを確認する

※「WARCエージェント」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【リクルートダイレクトスカウト】マッチ度の高い人事のスカウトを受けたい人におすすめ

■リクルートダイレクトスカウトのおすすめポイント

  • AIによる高精度な人事求人のマッチングに強み
  • ダイレクトアプローチで企業から直接スカウトが届く
  • リクルート共通のレジュメ機能で情報入力が省ける

リクルートダイレクトスカウトは、マッチ度の高い人事のスカウトを受けたい人におすすめします。

AIによる高精度なマッチングで、待ちの姿勢でも優良企業からスカウトが届くからです。

質問に答えるだけで完成するレジュメと、企業が必要とする人材要件をAIが詳細に分析。

条件が合えば、あなたにぴったりのスカウトが直接届くため、求人を探す手間も省けます。

人事職に特化した求人も多数取り扱っており、企業から直接スカウトを受け取れる「ダイレクトスカウト」と、転職エージェントからのスカウト両方の活用が可能です。

さらに、企業の採用担当者や転職エージェント側の担当者とのやり取りはチャット形式で行えるため、気軽にコミュニケーションが取れます。

受け身の転職活動でも思いがけないオファーが届くチャンスもあるので、スカウトサービスも併用してみてください。

運営会社 株式会社リクルート
公式サイト https://directscout.recruit.co.jp/
対応エリア 全国、海外
対応業種 IT・インターネット、メーカー、商社、流通・小売・サービス、コンサルティング、マスコミ・メディア、エンターテイメント、金融、建設、不動産、メディカル、インフラ、人材・研修・教育、その他(官公庁・非営利団体)
スカウトサービスの有無

リクルートダイレクトスカウトを確認する

※「リクルートダイレクトスカウト」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【LHH転職エージェント】グローバル企業の人事に転職したい人におすすめ

■LHH転職エージェントのおすすめポイント

  • アデコグループの豊富な求人ネットワークあり
  • 人事専門コンサルタントによる手厚いサポート
  • 将来を見据えた「ビジョンマッチング」で納得の転職

LHH転職エージェントは、グローバル企業の人事に転職したい人におすすめします。

世界60カ国以上(※)で展開する、アデコグループのハイキャリア転職エージェントとして、グローバルなネットワークを持っているからです。

専門領域に特化した「職種別の担当コンサルタント制」を採用しており、人事・労務分野を専門とするコンサルタントが人事転職を徹底サポート。

とくにグローバル企業の人事職転職は、専門知識に加えて企業文化との相性も重要です。

LHH転職エージェントでは「ビジョンマッチング」というアプローチを採用しており、スキルだけでなく、価値観や将来のキャリアビジョンまで考慮した提案を受けられます。

丁寧で親身なサポートと評価も高いので、グローバル企業の人事ポジションを目指す人は、押さえておくといいでしょう。

運営会社 アデコ株式会社
公式サイト https://jp.lhh.com/
対応エリア 全国
対応業種 IT・通信、広告・メディア、メーカー、商社、金融・保険、不動産・建設、コンサルティング・会計・法律、サービス、リテール、運輸・物流、その他
スカウトサービスの有無

LHH転職エージェントを確認する

※「LHH転職エージェント」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【SYNCA】人事としての市場価値を把握したい人におすすめ

■SYNCAのおすすめポイント

  • 市場価値診断でスキルを可視化できる
  • 多様な規模・形態の企業から人事ポジションを探せる
  • 直接応募とスカウト両方に対応

SYNCAは、人事としての市場価値を把握したい人におすすめします。

人事・労務職の専門性を正確に評価できる独自の「市場価値診断」システムを導入しているからです。

人事職ならではのスキルを可視化して適切な年収を診断することで、客観的な市場価値の把握が可能に。

求人への直接応募と企業からのスカウト両方のアプローチに対応しているため、自分から積極的にアプローチすることも、企業側からオファーを待つこともできます。

また、届くスカウトの内容から自分の市場価値も理解できるでしょう。

中小企業から大手企業、ベンチャー企業まで幅広い人事ポジションの選択肢があり、年収も336万円〜1100万円(※)と幅広く対応。

リモートワーク可能やフレックスタイム制度のある企業の求人も豊富で、希望する働き方にマッチした転職先を探せます。

人事職への転職を考えているなら、まずSYNCAで自分の市場価値を診断してみてはいかがでしょうか。

運営会社 株式会社WARC
公式サイト https://candidate.synca.net/
対応エリア 全国
対応業種 IT・インターネット、メーカー、コンサルティング、商社・流通・小売・サービス、広告・マスコミ・エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他
スカウトサービスの有無

SYNCAを確認する

※「SYNCA」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【BEET-AGENT】応募前に企業情報を詳しく知りたい人におすすめ

■BEET-AGENTのおすすめポイント

  • 管理部門・バックオフィス専門の転職エージェント
  • 両手型サポート体制で企業情報をしっかり把握・共有
  • 書類選考の通過率が高い実績あり

BEET-AGENTは、応募前に企業情報を詳しく知りたい人におすすめします。

転職希望者と企業側それぞれの担当者が密に連携し、内部情報まで正確に把握・共有されるからです。

企業の担当者は、管理部門体制や兼任事情だけでなく、年収や働き方、評価基準などさまざまな情報を収集。

両手型サポート体制でミスマッチのない転職実現をサポートしてくれます。

また、企業情報が充実しているため、書類選考の通過率が高いのも魅力の一つです。

「求人に関する情報量が的確」といった声も寄せられており、利用満足度92.7%(※)にのぼります。

企業情報をしっかり把握して人事転職を成功させたい人は、ぜひBEET-AGENTを活用してみてください。

運営会社 株式会社アシロ
公式サイト https://beet-agent.com/
対応エリア 非公開
対応業種 非公開
スカウトサービスの有無

BEET-AGENTを確認する

※「BEET-AGENT」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【アガルートキャリア】人事のキャリアアップ転職を希望する人におすすめ

■アガルートキャリアのおすすめポイント

  • 秘匿性の高い重要ポジションの人事案件を保有
  • 人事の転職マーケット情報を定期的に提供
  • 人事未経験から経験者まで柔軟に対応

アガルートキャリアは、人事のキャリアアップ転職を希望する人におすすめします。

企業の重要ポジションを非公開求人として多数保有しており、キャリアアップを見据えた転職サポートに強みがあるからです。

人事専門の転職エージェントだからこそできる、紹介ポジションの深い理解や選考対策は精度も高く、期待を超える転職実現の可能性も。

また、未経験から人事職への転職を目指す人へのサポートも行っており、経験やポテンシャルを踏まえたポジション提案も受けられます。

これまでの人事経験を活かしてさらなる高みを目指したい人も、異職種からのキャリアアップを希望する人も、それぞれのキャリアに合った柔軟な対応が可能です。

ぜひ一度、アガルートキャリアに相談してみてはいかがでしょうか。

運営会社 株式会社ファンオブライフ
公式サイト https://agaroot-career.jp/
対応エリア 全国
対応業種 法律事務所・弁護士法人、監査法人・会計・税理士事務所メーカー、商社、金融・保険、IT・インターネット・通信、製薬・ヘルスケア・医療機器、インフラ・エネルギー、マスコミ・広告・メディア、コンサルティング、教育・人材、運輸・物流・倉庫、不動産・建設、流通・小売・サービス、エンターテインメント
スカウトサービスの有無

アガルートキャリアを確認する

※「アガルートキャリア」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【doda】豊富な人事求人をチェックしたい人におすすめ

■dodaのおすすめポイント

  • 業界最大級の求人を保有
  • 3種類の求人紹介サービスが選べる
  • 地方の人事職求人にも強い

dodaは、豊富な人事求人をチェックしたい人におすすめします。

業界最大級の10万件以上(※)の求人を保有しており、3種類の求人紹介サービスから自分に合った方法で人事求人にアクセスできるからです。

具体的には、次の3つのサービスが用意されています。

  • エージェントサービス
  • スカウトサービス
  • パートナーエージェントサービス

企業によって求められる人事職の経験や役割は大きく異なりますが、dodaでは転職市場に精通した専門スタッフが、キャリアプランに合った求人を厳選してくれます。

とくに「エージェントサービス」を利用すると、人事分野に詳しい専任キャリアアドバイザーが、求人紹介から内定後の交渉まで一貫してサポート。

また、国内650社以上(※)の転職エージェントと連携している「パートナーエージェントサービス」では、人事職に強い専門エージェントからのサポートを受けられる可能性があります。

全国13か所(※)に拠点を持ち、各地域の求人動向にも精通しているため、地方での人事職希望者にもおすすめ。

まずは自分に合った方法で、豊富な人事求人をチェックしてみてください。

運営会社 パーソルキャリア株式会社
公式サイト https://doda.jp/
対応エリア 全国、海外
対応業種 IT・通信、メーカー(機械・電気)、メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)、商社、医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス、金融、建設・プラント・不動産、コンサルティング・専門事務所・監査法人・税理士法人・リサーチ、人材サービス・アウトソーシング・コールセンター、インターネット・広告・メディア、小売、運輸・物流、エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)、旅行・宿泊・レジャー、警備・清掃、理容・美容・エステ、教育、農林水産・鉱業、公社・官公庁・学校・研究施設、その他、外食、冠婚葬祭
スカウトサービスの有無

dodaを確認する

※「doda」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【ヒュープロ】柔軟な働き方が叶う人事ポジションを探している人におすすめ

■ヒュープロのおすすめポイント

  • 士業・管理部門に特化した転職エージェント
  • 時短勤務やリモートワーク対応の人事求人が豊富
  • 選考通過率アップを実現する質の高い転職サポートが強み

ヒュープロは、柔軟な働き方が叶う人事ポジションを探している人におすすめします。

「時短勤務」「フレックス制度」「リモートワーク」に対応している企業の求人を多数取り扱っているからです。

働くママさんや資格受験生など、フルタイムで働くことが難しい人の相談にも対応。

ワークライフバランスを重視した「年間休日120日以上」「完全週休2日制」といった求人も豊富です。

また、ヒュープロには「書類選考通過率20%アップ(※)」や「面接選考通過率30%アップ(※)」という実績があるため、サポートを受けることで、好条件のポジションへの転職成功も期待できます。

さらに独占の非公開求人も多数保有しており、他の転職エージェントでは見つからない優良求人に出会えるチャンスも。

理想の働き方がある人は、ヒュープロを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

運営会社 株式会社ヒュープロ
公式サイト https://hupro-job.com/
対応エリア 全国
対応業種 税理士・税務スタッフ、経理、財務、公認会計士、人事・労務、社会保険労務士、法務・知財、弁護士、総務
スカウトサービスの有無

ヒュープロを確認する

※「ヒュープロ」公式サイトより(2025年5月16日時点)

【希望業務別】人事向けおすすめ転職エージェント&サイト

【希望業務別】人事向けおすすめ転職エージェント&サイトのイラスト

人事と一口に言っても担当する業務はさまざま。

そこで、希望業務別におすすめの人事向けおすすめ転職エージェント&サイトを紹介します。

転職を希望する仕事内容がある人はチェックしてみてください。

採用やリクルーティング業務希望者におすすめの転職エージェント&サイト

採用やリクルーティング業務希望者におすすめなのが、「WARCエージェント」「doda」です。

WARCエージェントは、「ダイレクトリクルーティング担当」「採用ブランディング担当」といった、専門性の高い採用職の求人にも強みがあります。

採用業務全般ではなく、専門的な採用業務を担当したい人に使えるでしょう。

幅広い業界の採用担当ポジションを扱うのはdodaです。

転職フェアやセミナーも多数開催しており、採用担当者として企業の採用活動を観察する機会も得られます。

以下のおすすめ理由も参考に検討してみてください。

サービス名 おすすめ理由
WARCエージェント IPO準備中企業など成長企業の採用担当求人が豊富。
doda 業界最大級の求人数と利用実績で幅広い採用職をカバー。

労務や社会保険手続き業務希望者におすすめの転職エージェント&サイト

労務や社会保険手続き業務希望者におすすめなのが、「ヒュープロ」「MS-Japan」「LHH転職エージェント」です。

ヒュープロは「人事・労務」というカテゴリーを設け、労務担当の求人も多数保有しています。

「社会保険労務士法人」との取引もあるため、社会保険手続き業務に関するポジションも見つかりやすいのが特徴です。

管理部門・士業に特化したMS-Japanは、士業と管理部門をつなぐネットワークがあるので、社会保険労務士の資格を活かした人事転職もサポートしてもらえます。

LHH転職エージェントは、労務担当として働いてきた人の専門性を理解してくれるコンサルタントが在籍。

アデコグループの強みを活かし、グローバル企業の労務ポジションへの転職も視野に入れられます。

各社のおすすめ理由を以下に紹介しているので、参考にしてみてください。

サービス名 おすすめ理由
ヒュープロ スキルのスコアリング化で労務担当の市場価値を適切に評価。
MS-Japan 資格を活かせる求人多数。年収600万円以上の求人が8割を占める。(※)
LHH転職エージェント 360度式コンサルティングで企業の労務ニーズを正確に把握している。

※「MS-Japan」公式サイトより(2025年5月16日時点)

人事制度設計の業務希望者におすすめ転職エージェント&サイト

人事制度設計の業務希望者におすすめなのが、「BEET-AGENT」「WARCエージェント」です。

BEET-AGENTは管理部門のリーダーやミドルクラスの転職支援を得意としており、人事部門の中でも、企業経営に関わる人事制度設計ポジションの求人に強みがあります。

企業とのコネクションが深く、人事制度設計者として活躍できる企業文化や、経営層の考え方などの重要情報も事前に把握できるでしょう。

ベンチャーやIT企業など成長企業の求人を多く扱うWARCエージェントでは、人事制度設計の経験者がとくに求められています。

IPO準備中や急成長中のスタートアップでは、事業拡大に合わせた組織づくりや人事制度の整備が急務となるため、求人も集まりやすくなっています。

おすすめ理由も参考に、2社をぜひ選択肢に入れてみてください。

サービス名 おすすめ理由
BEET-AGENT 企業の重要ポジションでの人事求人に特化。年収600万円〜2,000万円以上の求人も多数保有。
WARCエージェント 人事制度構築ニーズが高い企業とのコネクションが充実している。

グローバル人事の業務希望者におすすめ転職エージェント&サイト

グローバル人事の業務希望者には、「LHH転職エージェント」「doda X」がおすすめです。

LHH転職エージェントは世界60カ国以上(※)で展開するアデコグループのサービスで、グローバルなネットワークに強みがあるため、外資系企業の人事の転職支援実績も豊富。

グローバル企業での人事経験がある人には、経験が活かせる企業を紹介してくれますし、これから目指したい人へのサポートも行っています。

一方のdoda Xは、ハイクラス人材向けの転職スカウトサービスです。

外資系企業や日系グローバル企業の管理職クラスの人事ポジションなど、一般には公開されないハイレベルな求人にアクセスできます。

語学力や国際的な人事制度の理解など、日系企業とは異なる高度なスキルが求められるので、以下のおすすめ理由も参考に、じっくり検討してみてください。

※「LHH転職エージェント」公式サイトより(2025年5月16日時点)

サービス名 おすすめ理由
LHH転職エージェント 外資系企業の人事部門との太いパイプあり。多様な国籍のコンサルタントも在籍。
doda X グローバル人事としてのスキル・経験を適切に評価してもらえる。

【業界別】人事向けおすすめ転職エージェント&サイト

【業界別】人事向けおすすめ転職エージェント&サイトのイラスト

どの業界でも企業に欠かせない存在である人事職。

人事の転職でもとくに人気の高い業界に注目して、おすすめ転職エージェント&サイトをピックアップしました。

上記業界を希望する人は、ぜひ参考にしてみてください。

IT・Web業界の人事希望者におすすめ転職エージェント&サイト

IT・Web業界の人事希望者には、「SYNCA」「リクルートダイレクトスカウト」がおすすめです。

管理部門・バックオフィスに特化したSYNCAは、ITやベンチャー企業との取引も多く、業界に対する深い理解に基づいたマッチングを実施。

「エビデンスのある転職を」というコンセプトで、スキルを客観的に可視化する独自システムを導入しており、IT業界の適性も適切に評価してくれます。

リクルートダイレクトスカウトは「企業から直接オファーが届く」システムを採用。

スカウトサービスを活用するIT・Web企業も多く、人事担当者を積極的に求めている会社の採用担当から、スカウトを受けられるチャンスがあります。

どちらのサービスを選ぶか迷っている人は、以下のおすすめ理由もチェックしてみてください。

サービス名 おすすめ理由
SYNCA バックオフィス特化型でIT企業の人事求人を多数保有。
リクルートダイレクトスカウト 業界大手による豊富なIT企業とのコネクションあり。

製造業・メーカーの人事希望者におすすめ転職エージェント&サイト

製造業・メーカーの人事希望者には、「doda」「MS-Japan」「BEET-AGENT」がおすすめです。

「モノづくりエンジニア」の専門サイトを運営するdodaは、製造業・メーカーと強いつながりがあり、業界の採用動向や事情にも精通しています。

さらに、業界最大級の10万件以上(※)の求人から、製造業各社の人事ポジションを幅広く紹介できるのが強みです。

管理部門の転職支援に長年の実績があるMS-Japanは、取引先も大手製造業から中小メーカーまで幅広い特徴があります。

非公開求人が全体の90%を超えており(※)、公開されていない優良メーカーの人事ポジションの紹介も期待できるでしょう。

BEET-AGENTには、管理職やミドルクラスの管理部門ポジションに強みがあることから、製造業の人事部長や人事マネージャーの転職が目指せます。

おすすめ理由も以下に紹介しているので、自分に合ったサービスを選んでみてください。

※「MS-Japan」公式サイトより(2025年5月16日時点)

サービス名 おすすめ理由
doda 全国各地に拠点あり。地方の製造業・メーカーの人事求人にも強い。
MS-Japan 年収600万円以上の求人が中心。年収アップも目指せる。
BEET-AGENT 製造業の人事部門の実態や組織文化に関する情報を提供してくれる。

金融業界の人事希望者におすすめ転職エージェント&サイト

金融業界の人事希望者には、「doda X」がおすすめです。

金融業界の人事職は高度な専門性が求められるため、doda Xのようなハイクラス向け転職サービスを活用する企業も多いです。

金融機関の管理職クラスの人事ポジション案件を保有するヘッドハンターからのオファーも期待でき、キャリアアップ転職も目指せるでしょう。

「メガバンク」「大手証券」「保険会社」など、業界上位企業と出会えるチャンスもあるので、金融業界経験者はぜひチェックしてみてください。

サービス名 おすすめ理由
doda X 年収800万〜2,000万の金融機関の人事ポジション多数。ヘッドハンターによるサポートも充実。

医療・ヘルスケア業界の人事希望者におすすめ転職エージェント&サイト

医療・ヘルスケア業界の人事希望者には、「LHH転職エージェント」がおすすめです。

LHH転職エージェントは、「メディカル系」の職種カテゴリーを設けており、医療・ヘルスケア業界の人事ポジションに精通したアドバイザーによるサポートが受けられます。

医療機関や製薬会社ならではの人事ニーズに加え、企業文化も深く理解した上でマッチングを行ってくれるため、ミスマッチも防ぎやすいです。

以下のおすすめ理由もぜひ参考にしてみてください。

サービス名 おすすめ理由
LHH転職エージェント メディカル分野の転職支援にも対応。「360度式コンサルティング」で徹底サポート。

人事向け転職エージェントを選ぶべき理由について

人事向け転職エージェントを選ぶべき理由は次のとおりです。

人事向け転職エージェントを選ぶべき理由についてのイラスト

詳しく解説するので、チェックしてみてください。

選ぶべき理由1、転職後のリアルな社内環境が事前にわかる

人事向け転職エージェントを利用すれば、転職後のリアルな社内環境が事前にわかります。

企業と築いた深い関係から、表には出ない情報を収集できるからです。

とくに人事部門は、社風や経営方針の影響を強く受けやすく、部署の実態が業務に直結するため、リアルな情報のキャッチは欠かせません。

求人情報だけでは把握できない、次のような重要情報が、転職後のミスマッチを防ぐキーポイントにもなります。

  • 人事部門の発言力
  • 経営層との距離感
  • 実際の業務量と責任範囲

人事部の実態や社内政治といった情報は、公開されている一般求人からはわかりません。

しかし、人事向け転職エージェントを使えば、以下の情報提供が受けられます。

内部情報の種類 転職エージェントから提供される情報
人事部の実態 部署の平均残業時間、チームの雰囲気、上司のマネジメントスタイル
人事職の評価制度 実際の運用状況、評価の公平性、昇進スピード
社内政治 人事部と他部署の関係性、経営層からの信頼度
今後の人事部の方針 人事戦略の具体的方向性、今後強化される人事機能
人事部の退職事情 前任者の退職理由、部署の離職率

人事職への転職を考えている人は、一般公開されている求人情報だけで判断せず、転職エージェントから内部情報を入手した上で、応募を検討するようにしてみてください。

選ぶべき理由2、人事としての客観的な市場評価を把握できる

人事としての客観的な市場評価を把握できるのも、人事向け転職エージェントを選ぶべき理由の一つ。

たくさんの人事担当者の転職支援を行った経験から、スキルの市場価値を正確に判断する目を持っているからです。

人事職は「採用」「労務」「制度設計」「人材開発」など細分化された専門領域があり、企業によって求められる能力や経験が大きく異なります。

自分自身では気づいていない強みや市場価値の高いスキルを専門家の視点から評価してもらうことで、思ってもいないキャリア戦略を立てられることも。

さらに、市場価値が明確になることで、人事としてのキャリアパスの提案も受けられます。

以下は具体例です。

●採用担当を3年経験
ソーシャルリクルーティングの知見に強みがあると評価

【今後のキャリアパス】

  1. 採用マネージャーへのステップアップ
  2. 人事テクノロジー企業への転職で専門性を深化
  3. 採用と人材開発の両面を担う人事ゼネラリストへ

現状がわかるだけでなく、将来的な人事としてのキャリアも見えてきます。

人事職として今後のキャリアに迷いを感じている人は、ぜひ人事向け転職エージェントに相談してみてください。

現在の職場では見えないキャリアの可能性が開け、より戦略的な転職や、長期的なキャリア構築に役立つ貴重な情報が得られるでしょう。

選ぶべき理由3、「採用される人事担当者」の視点に立ったアドバイスをもらえる

人事向け転職エージェントでは、「採用される人事担当者」の視点に立ったアドバイスが受けられます。

企業の採用担当者と日常的にやり取りしており、「人事を採用する人事」が重視するポイントを熟知しているからです。

人事職の転職は、「採用のプロを採用する」という特殊な構造がある分、一般的な転職とは違った注意点も出てきます。

とくに採用経験がある場合、転職活動では有利になることもありますが、自己判断のズレやプライドが転職活動の足を引っ張るケースも少なくありません。

だからこそ、客観的かつ専門的な第三者の視点を取り入れることは、内定獲得にも大いに役立ちます。

人事向け転職エージェントを活用し、「採用する側の視点」を意識しながら転職活動を進めていくといいでしょう。

人事向け転職エージェントを使う場合の注意点

人事向け転職エージェントを使う場合の注意点は次の2つです。

人事向け転職エージェントを使う場合の注意点のイラスト

なぜ注意が必要なのか、詳しく解説するので参考にしてみてください。

注意点1、細分化された人事職の専門性を理解していない担当者に当たることがある

人事向け転職エージェントであっても、細分化された人事職の専門性を理解していない担当者に当たることがあります。

一口に『人事』と言っても、多くの専門分野が存在するため、すべての担当者が全領域に精通しているわけではありません。

そのため、特定分野に詳しくても他分野は理解が浅いといった、当たりはずれが出てくることもあります。

人事職の転職において、自分の専門性を正確に評価してもらうことが、適切な求人紹介を受ける上で非常に重要です。

担当者が他の職種と掛け持ちしている場合、人事の専門性に対する理解が浅いケースも少なくありません。

以下は、人事職の主な専門領域です。

  • 採用担当者
  • 労務担当者
  • 人事制度担当者
  • 人材開発担当者
  • 組織開発担当者

自分自身はどの専門領域に強みがあるのかを理解した上で、該当する分野の転職支援実績のある担当者が在籍しているか、面談時などに確認することをおすすめします。

注意点2、人事経験が少ないとサポート対象外となることがある

人事経験が少ないと、人事向け転職エージェントのサポート対象外となることもあるので注意しましょう。

とくに専門職特化型の転職エージェントは、高度な専門性を持つ人材と企業とのマッチングに特化していることが多く、企業側も即戦力人材の採用を目的として利用しています。

人事職は専門性の高い職種であるため、一定の実務経験やスキルがなければ、企業が求める水準に届かないことが少なくありません。

そのため、経験年数や実績が不足していると判断された場合、登録はできても実質的な求人紹介やサポートを受けられない可能性が。

企業によっては、次のような具体的な条件を設けていることもあります。

  • 採用担当の実務経験3年以上
  • 労務担当の実務経験2年以上
  • 300名以上の企業での人事経験者
  • 上場企業での人事経験者
  • また、人事向け転職エージェントも、登録時に以下のような条件で応募者を選定しています

    • 人事経験年数
    • 経験企業規模
    • 専門性(業務や業界など)
    • 言語スキル
    • 現在の年収

    未経験者や経験が浅ければ、人事や管理部門といった専門性の高いサービスは避け、dodaのような総合型の大手転職エージェントを活用するといいでしょう。

    幅広い求人を取り扱っているため、経験を問わない人事ポジションの紹介やサポートを受けられる可能性があります。

    経験が浅い人は、ある程度の経験を積んでから転職活動を進めるのも一つの方法です。

    各サービスの特徴や取り扱っている求人をチェックして、自分がサポート対象となるかを確認してみてください。

    人事向け転職エージェント&サイトの選択基準

    どのサービスを使えばいいのかイマイチわからない人のために、人事向け転職エージェント&サイトの選択基準を紹介します。
    人事向け転職エージェント&サイトの選択基準のイラスト

    詳しく紹介するので、参考にしてみてください。

    選択基準その1、自分の専門分野に強みがある人事向け転職エージェントを選ぶ

    まずは、自分の専門分野に強みがある人事向け転職エージェントを選びましょう。

    人事職は「採用」「労務」「人事制度」「人材開発」「組織開発」など、業務の専門領域があり、それぞれに必要なスキルや求められる経験値などが大きく異なります。

    自分の特性や経験に合ったサービスを選ぶことで、自分のキャリアや強みを十分発揮できる転職実現も目指せるでしょう。

    また、各領域に詳しい担当者からサポートしてもらうことで、より適切なアドバイスがもらえたり、キャリアプランの提案を受けられたりが可能に。

    専門分野に精通した担当者を希望する場合は、以下の例を参考に初回面談時にリクエストしてみてください。

    例)

    • 採用領域に詳しいアドバイザーを担当にして欲しい
    • 人事制度設計経験を持つ担当者からサポートを受けたい

    複数の領域を経験している人は、強みや希望を事前に整理した上で、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

    選択基準その2、自分の人事経験年数とキャリアに合う転職エージェントを選ぶ

    自分の人事経験年数とキャリアに合う、人事向け転職エージェント&サイトを選ぶのも大切です。

    「未経験者向け」「若手向け」「ミドル・ハイクラス向け」など、各社ターゲットとしている人材が異なります。

    人事職の場合、経験年数によって求められるスキルや、役職の有無などで市場価値も変わってくるため、求人内容も幅広いです。

    以下に、キャリア年数ごとのおすすめ転職エージェント&サイトの特徴をまとめました。

    キャリア年数 転職サービスの特徴
    未経験〜3年未満 ・未経験者や第二新卒向けの人事求人の取り扱いがある
    ・大手総合型転職エージェント&サイト
    3年〜5年 ・中堅人事担当者向けの求人が豊富。
    5年〜10年 ・管理部門特化
    ・経験者に特化
    ・非公開求人が中心
    ・スカウトサービスがある
    10年以上(マネジメント層) ・ハイクラス・ミドルクラス転職支援に特化
    ・上場企業やIPO準備中ベンチャー企業などの求人が充実している
    15年以上(人事部長・CHRO候補) ・管理職や役員クラスのハイクラス向けサービス
    ・ヘッドハンターによるサポートがある

    キャリアによって目指すポジションも異なるため、各サービスの公式サイトで以下内容をしっかり確認しておくといいでしょう。

    • 対象としている人材層
    • 取り扱う求人の年収帯
    • 推奨される経験年数

    選択基準その3、希望する業界に強い人事向け転職エージェント&サイトを見極める

    希望する業界に強みを持つ、人事向け転職エージェント&サイトを見極めることも忘れないようにしましょう。

    業界によって「人事部門の役割」「求められるスキル」「採用基準」などが大きく異なるためです。

    人事業務は業種など関係なく共通点が多いように見えますが、業界特有の文化や慣行、人事制度があります。

    たとえば、IT業界ならエンジニア採用のノウハウ、製造業では労働組合対応の経験など、業界によってさまざまな評価ポイントが挙げられます。

    各業界に強いコネクションがあり、それぞれの人事ニーズに精通したサービスを選ぶことで、マッチ度の高い求人紹介やアドバイスも受けられるでしょう。

    一例として、見極めるためのチェックポイントを以下に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    志望業界 チェックポイント
    IT・Web・ベンチャー ・成長企業やIPO準備企業の人事職求人に強み
    ・スタートアップならではの人事を理解した担当者在籍
    ・上場企業〜IPO準備中ベンチャー企業までの幅広い人脈
    製造業・メーカー ・国内メーカーの人事部門との太いパイプ
    ・モノづくりエンジニア専門サイトも運営
    ・製造業ならではの労務管理経験を評価できる目利き力
    金融・保険 ・金融業界の管理部門に強いコネクション
    ・金融ならではのコンプライアンス要件を理解
    ・高度な人事制度設計経験者の市場価値を適切に評価
    外資系・グローバル企業 ・世界でも人材サービスを展開している
    ・外資系企業の採用担当者との密接な関係
    ・グローバル人事経験者の価値を適切に評価
    医療・ヘルスケア ・医療機関や製薬企業の人事求人に特化
    ・医師や看護師採用のノウハウを保有
    ・医療業界ならではの人事制度への理解

    希望する業界がある人は、転職エージェント&サイトの公式サイトで以下内容をチェックするといいでしょう。

    • 主要取引先
    • 実績のある企業
    • 求人掲載企業の業種

    逆に、希望業界が定まっていない場合は、幅広い業種の求人を取り扱う総合型のサービスを活用してみてください。

    選択基準その4、人事職の具体的な転職成功実績と口コミ評価を確認する

    転職エージェント&サイトの、人事職の具体的な転職成功実績と口コミ評価も事前に確認しておくといいでしょう。

    魅力的なキャッチコピーがあっても、人事職の転職成功実績がなければ、信頼性は低くなるからです。

    人事職は企業によって求められる役割や期待値が大きく異なるため、マッチングの難易度も高いとされています。

    そのため、過去の成功実績や実際に利用した人の声は、サービスを選ぶ際の重要な判断材料にもなるでしょう。

    とくに、自分と似たキャリア背景を持つ人の成功事例があれば、自分に合った求人と出会える可能性も高まります。

    実績や口コミ評価をチェックする際は、以下の内容に注目してみてください。

    • 転職成功事例の具体性
    • 人事職に特化した実績
    • 利用者の口コミの質
    • 口コミの信頼性
    • 数値化された実績

    なかでもネットの口コミは、ネガティブな内容が集まりやすいので、冷静に判断する必要があります。

    口コミの内容に具体性があるかや、オリコンなど第三者機関の評価があるかも確認しておくといいでしょう。

    未経験から人事への転職は可能かを調査!目指す際のポイントも紹介

    「未経験からでも人事職に転職できるのか」と、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

    そこで、人事職への転職経験がある48人にアンケート調査を実施。

    多くの人が人事職の前に、他の職種での経験がありました。

    人事職に転職する前の職種アンケート

    最も多かったのは「営業職(12人)」で、「一般事務(7人)」「技術職(7人)」が続きます。

    さらに「販売・接客職(5人)」や「総務職(4人)」と、幅広い前職からの人事職転職を実現している人が多く、異職種からでも十分に目指せると言えるでしょう。

    未経験から人事職に挑戦する場合は、以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。

    ■未経験から人事職を目指す際のポイント

    • 前職の経験が活かせるポジションを狙う
    • 「未経験者歓迎」の求人を扱う総合型の転職エージェントに相談する
    • 人事の中でも「採用担当」や「労務アシスタント」など比較的入りやすい業務からスタートする
    • ポテンシャル採用の受け入れケースがある「中小企業」「ベンチャー企業」「成長フェーズの企業」に注目する
    • 基礎知識や人事関連の資格を勉強しておく

    未経験から人事職への転職は、決して簡単ではなく戦略的なアプローチが欠かせません。

    まずは転職エージェントに相談し、自分の強みが活かせる人事ポジションを紹介してもらうといいでしょう。

    人事向け転職エージェント&サイト利用時の疑問に回答

    人事向け転職エージェント&サイト利用時によくある疑問を取り上げて回答しています。

    気になる内容があればチェックしてみてください。

    Q.人事の専門領域を変えての転職は難しいですか?

    A.適切なアプローチを行えば、専門領域を変えてのキャリアチェンジ転職も十分に実現可能です。

    人事の「採用」「労務」「人事制度設計」「人材開発」といった領域には共通する知識や考え方があり、たとえ一つの専門領域での経験であっても応用できる部分は多くあります。

    たとえば、採用担当から人事制度設計への転職ケースをチェックしてみましょう。

    採用業務で培った「人材要件の定義」や「評価軸の設定」のスキルは、人事制度設計における「職務定義」や「評価制度設計」にも活かせます。

    また、企業側も人事のジェネラリスト育成を目的として、あえて異なる専門領域の経験者を採用するケースも増加中です。

    ただし、スキルや経験が応用できるかのアピールが重要となってくるため、人事向け転職エージェントにサポートしてもらうのがいいでしょう。

    Q.人事に役立つ資格は転職において評価されますか?

    A.一定の評価は受けるものの、資格の種類や企業の求める人材像によって価値は大きく異なります。

    人事の場合、資格は専門知識や学習意欲のアピール材料になる一方で、「実務経験」や「人柄」ほど転職の決め手とはなりにくいです。

    たとえば「社会保険労務士」は、労務の専門性を示す資格として高く評価されることもありますが、ただ資格があるだけでは不十分で、「実務でどう活かせるか」が重視されます。

    また、「キャリアコンサルタント」や「GCDF(キャリアカウンセラー)」などの資格も、人材開発や採用領域で、カウンセリングスキルの裏付けとして評価されるケースがあります。

    大手企業では専門性の証明として資格を重視することがある一方、ベンチャーや中小企業では、即戦力となるスキルや柔軟性が評価されやすいです。

    保有資格の市場価値は、スキルや経験、目指す企業によっても変わってくるので、転職エージェントに一度相談してみるといいでしょう。

    Q.同じ会社の人事部内での部署異動と他社への転職、どちらがキャリア形成に有利ですか?

    A.一概にどちらが優れているとは言えません。

    個人のキャリア目標や現在の職場環境、市場価値によって異なるためです。

    また、両者にはそれぞれ異なるメリットとデメリットがあり、自分のキャリアビジョンや現在置かれている状況に応じて選択も変わってきます。

    社内異動の場合、企業文化や社内システムへの理解がある状態で新たな専門領域へのチャレンジが可能です。

    そのため、学習コストが低く、比較的スムーズに新領域でのキャリアを築きやすいのが特長です。

    一方の他社への転職にも、市場価値に見合った適切な処遇を得られる可能性が高まるため、年収アップを実現しやすいというメリットがあります。

    よって、短期的な年収アップよりも一つの企業での長期的なキャリア構築を重視するなら社内異動が、市場価値の向上や多様な経験を重視するなら転職がおすすめです。

    Q.中小企業と大企業、人事職としてのキャリア形成ではどちらが有利ですか?

    A.それぞれの環境が提供する経験の質や個人のキャリア志向によって、適した選択は異なります。

    両者には異なる特徴とメリットがあり、目指すキャリアパスや自分の働き方の価値観に応じて「有利さ」の定義自体が変わってくるからです。

    以下に、大企業と中小企業の人事の特徴やメリット・デメリットをまとめました。

    大企業 中小企業
    ・特定領域の専門性を深めやすい
    ・制度やリソースが整い学習環境に適している
    ・分業が進んでおり業務範囲は限定されがち
    ・マネジメントや専門職としての昇進ルートが明確
    ・企業の知名度が高く転職時の評価も高い
    ・広く浅く実務経験を積みやすい
    ・理論より実践重視で多様な経験が可能
    ・一人で多くの業務を担うことが多い
    ・キャリアパスは柔軟だが不明確なこともある
    ・個人の実績次第で評価されやすい

    専門性を深め、体系的なキャリアパスを望むなら大企業が、幅広い経験と意思決定への関与を重視するなら中小企業が有利と言えるでしょう。

    また、以下のようなキャリア形成も選択肢の一つです。

    • 大企業で基礎を固めた後に中小企業でより広い責任範囲を持つポジションに就く
    • 中小企業で幅広い経験を積んだ後に大企業で経験を体系化する

    両方の環境の良さを取り入れてみるのもいいでしょう。

    Q.人事DXやHRテックの知識はどの程度必要ですか?

    A.必須ではありませんが、今後のキャリア形成において武器になる重要スキルです。

    最近では多くの企業で人事業務のデジタル化が進んでおり、基本的な理解と活用経験があると、高い評価を得やすくなります。

    具体的には、以下のようなシステムの導入が一般的になりつつあります。

    • 採用管理システム(ATS)
    • 人事情報システム(HRIS)
    • 勤怠管理システム
    • タレントマネジメントシステム

    ただし、どの知識が必要かは、担当領域や企業のデジタル化の進み具合によって異なります。

    担当領域 求められるHRテック知識
    採用担当 ATSやダイレクトソーシングツール、オンライン面接システムなどの知識
    労務担当 勤怠管理システムや給与計算システム、社会保険手続きの電子申請などの理解
    人事企画・制度設計担当 タレントマネジメントシステムやHRアナリティクスツールを活用したデータ分析の知識

    また、IT業界や大手企業では既にHRテックの活用が進んでおり、関連知識は「あるのが前提」というケースも増えています。

    一方、中小企業や伝統的な業界ではまだ導入段階であることも多く、「推進役」として価値を発揮できる場面も。

    今後のキャリアの幅を広げるためにも、HRテックへの基本的な理解と関心は持っておくことをおすすめします。

    Q.人事としてのCHROやCPOへのキャリアパスはどのように描くべきですか?

    A.人事の専門性を深めながら経営視点を養い、事業戦略と人事戦略の連携力を段階的に身につけることが重要です。

    CHROやCPOは単なる人事部門のトップではなく、経営チームの一員として企業の成長や競争力強化に貢献する役割を担います。

    そのため、人事の専門知識だけでなく、以下のようなスキル・視点も求められるでしょう。

    • 経営戦略の理解
    • 財務知識
    • ビジネスへの深い洞察力

    CHRO・CPOを目指すためのキャリアステップは次のとおりです。

    • 人事の各専門領域での実務経験を積む
    • 人事マネージャーとしてチームやプロジェクトを管理
    • 人事部長やHRビジネスパートナーとして事業部門と連携
    • 経営層との信頼関係を構築し、経営視点で人事に携わる

    また、複数企業での経験や、コンサルティングファームでの経験を積むのもおすすめです。

    多様な企業文化や人事上の問題点に触れることも、CHROとしての視野を広げる有効な手段となるでしょう。